2014年6月29日日曜日

集団的自衛権について考える

そういや、まだ書いてなかったなと思いまして。

巷ではかなり盛り上がっていますよね。

まぁ自衛隊が発砲できる機会が増す、というのですから、軍事にアレルギーがある人には堪えられない話ではあると思います。

こーんな記事とか、質問の仕方に恣意的なものを感じちゃう世論調査を見ちゃうと各派、自身の主張通すのに必死だな、とか思ってしまうのですが(そもそもマスコミの本分は政治活動じゃないだろ)、取りあえず自分なりに冷静に考えてみたいと思います。


そもそも暴力と言うのは非常に強力な力です。


相手にこれを行使されると、こちらに見過ごせない被害が出ることが多いからです。


個人の闘争では、怪我したら仕事できなくなるかもしれませんし、殺されたら何も言えなくなります。ゲームオーバー。

集団では、全滅するまで殺しつくすことは事実上難しいですし、歴史上も僕の知っている限りほとんどありません。マヤとかアステカも全滅はしてないんじゃないかなー。

でも、文明や文化は滅びましたし、個々では聞くに堪えない悲劇が生まれていたでしょう。


さらに問題なのは、相手の暴力の行使を防ぐのは非常に難しいという所です。

相手が暴力の行使を決定した瞬間に被害をこうむってしまうような方法がたくさんありますから、被害を防ぐには相手に「暴力の行使の決定」をさせない、というホントにそんな方法あるのかい、という立ち回りが必要になってくるのです。


そして悪い事に、人間は一度やってしまった事は感覚がマヒしてしまいます。

今の世の中、簡単に暴力の行使を決定しうる人々がたくさんいるのです。


そんな中、日本は今まで「僕たちもう戦いません。だから殴らないでね。みんなも暴力止めて話し合おうよ」という立場でやってきました。

しかし、周辺国には日本がスネ夫に見えたでしょうね。おい、後ろにジャイアンおるやんけ、と。


今までは周辺国の経済力が日本とアメリカに比べて極端に弱かったので、誰も逆らう気にならなかったのかもしれません。


しかし、戦争で必要・守らなければならないものは金だけじゃありません。各種資源とその補給ルートの確保も大事な要素になってきます。


最近、周辺国の台頭が著しいです。

天然ガスなどの資源を背景にしたロシア。

日本のやり方を模倣し、それに見た目の要素を加えて台頭した韓国。

圧倒的な市場で確実に力を伸ばす中国。

そして、中国・ロシアは豊富な資源と、国土の広さを背景にした補給ルートがあります。


翻って最近のアメリカはイラクの民主化に失敗し、テロ攻撃を受け、もはや強力な軍事力を行使する事にためらいを見せています。

資源の無い日本は、囲まれて補給がなくなれば戦争できない事を痛感しています。

さらにリベラルなオバマと、保守的な安倍氏はなかなか気が合いません。


自信を無くし、しょぼくれてスネ夫と言い合いしているジャイアンと、かたや「ドラえもん」をゲットしたのび太。


そこでスネ夫は考えるわけです。

平和主義なスネ夫は言います。

「今までうまく行ってたんだし、暴力はやっぱり良くないよ!このまま頑張ろうよ!」


現実主義なスネ夫は言います。

「いやいや、どう考えても多寡括られてるでしょ。このままじゃ俺だけやられるって。しかもジャイアン助けてくんないから!お前らが来るならジャイアンと一緒に戦う覚悟もあるんだぜ?くらい言っとかないとさ!」




どっちが良いんでしょうね?

未来が読めない以上、現時点で正解は無いのですが、量子論みたいで面白いですね。今度計算式にしてみようか…とかは脱線なのでここでやめます(笑)
↑後で気が付きましたが、ここに僕の物理学に対する知識の浅さが出てますね。。。(笑)


もとい、僕はこう考えます。


今は最後通牒のゲームでも先手有利のゲームでもないかなと。

つまり、ここは集団的自衛権のカードをちらつかせておいて、まだ切らないのが上策かと。幅を見せたところなので、かなり強力なカードに見えてるんじゃないでしょうか?


ただ、アメリカとの共闘の意思は示しておかないと現状、圧力になっていないので、共同声明や軍事関連の協定など別のカードを切ることは必要ではあると思います。
(そういう意味での、ホワイトリスト形式の集団的自衛権の限定行使は有りかもしれません)



そして…



そもそも、自衛隊とは軍隊じゃないのです。(※みんな忘れてない?)

そして権限とは責任です。

今、突然彼らに降って湧いたような軍事的責任を負わせる事って正直どうなのかなとも思います。

彼らも国民なのですから。



なので、今はより「自衛隊員の安全が保障がされる」ような事を考えて欲しいと思います。

例えば撃たれるまで撃ってはいけないって、紛争地帯で通用するの?とか思いますし。

せめて国境付近や国外での活動の時は臨機応変に対応できるようにしてあげないと、まず死んでくださいって言っているような気がして。。



0 件のコメント:

コメントを投稿